インナー特化ワークショップ「先駆者会議」 地域創生の成功の型をことば化
デジタル庁統括官×EY×わたしをことばにする研究所
「デジタルの力で、個性を活かし、社会課題の解決と魅力の向上を図る」ことを目指す政府のデジタル田園都市構想。
「地域創生×デジタル実装」が停滞する日本経済や持続可能な社会づくりに欠かせない要素でありながら、地域での成功事例は、属人的な要因が強すぎるという課題もありました。
「先駆事例を共通言語レベルにまで引き上げることはできないか?」
長年にわたって地域創生を手掛けてきた、デジタル庁村上敬亮統括官からの相談を受け、わたしをことばにする研究所では「成功の型(かた)」を浮かび上がらせるワークショップ「先駆者会議」を立ち上げ運営を行っています。
パートナーは共助領域での新たなシステムの開発を目指す「EY知恵のプラットフォーム」を運営する、EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社。
地域創生の先駆事例の現場の一つ一つを「ことば化」。先駆者たちからのヒアリングと公開を前提としない現場のドキュメンタリー映像の制作を軸に、公開の場では語りづらい「成功と失敗、ジレンマと前進」のアイデアを本音ベースで共有し合えるワークショップをファシリテートしています。
- 課題
「地方創生の成功モデルが属人的なものに留まり、共通言語化ができていない」
- 現状
・地域創生の中核政策として政府が打ち出す「デジタル田園都市構想」
・地域創生の先進事例は限られており、地域間格差も深刻
・人材、資金、人脈や技術など、地域で調達するのは簡単ではない
・どうすれば地域創生の成功事例を増やすことができるのか画策している
- わたしをことばにする研究所のアプローチ
・地方創生「先駆者」たちへの徹底的なヒアリングで成功事例を言語化
・「先駆者」たちの現場に密着し、言語化しずらい地域の歴史や風土、想いをドキュメンタリー映像化
・事業化やデジタル化のプロセスを「型(かた)」に落とし込むワークショップを実施
- 「ことば化」の結果
・人材発掘につながるコミュニティの醸成
・現場の苦悩やジレンマ、地域特有の課題をどう克服してきたのか、先駆者たちも気付かなかった潜在的な「ことば」を掘り起こし、共有の機会を創出
・人材育成、資金調達、コミュニティ組成など地域創生の「型」を言語化、図式化し、出版も。
「ことば化」実施内容(期間約2年)
- 「先駆者」に対するヒアリングによる「ことば化」
- 先駆事例の活動密着による映像化(全国8ヵ所)
- ワークショップの構成・演出
- 映像編集およびナレーションなど映像制作
- 映像視聴による検証とディスカッション
- 書籍化およびメディア発信
映像制作
「ダイジェスト」編
ワークショップ当日の様子
客観的視点に基づく「わたしをことばにする研究所」取材のドキュメンタリー映像を見て、その現場に関わる先駆者自身が、新たな発見をしていく過程に気づきと学びの共有が広がっていきます。
「先駆者会議」その後
先駆者会議でことば化した「成功の型」の実践者を増やすための協議会が立ち上がり、より多くの地域創生の担い手たちと共に定期的な実践と交流の場を広げています。